YAMAHA YDP-S31の徹底解説、比較

YAMAHA YDP-S31

ヤマハの低価格電子ピアノ、”アリウス”シリーズのエントリー最安モデル。
強弱表現は搭載していませんが、ヤマハらしい鍵盤とサウンドは健在です。
2009年5月発売。

主な特徴

  • 強弱表現:音量の大小のみ(強弱はつきません)
  • 鍵盤:1レベルセンサー
  • ペダル:踏込を段階的に検出
  • 音色数:6
  • 曲再生:ピアノ音のみ
  • その他機能:ー
  • 付属品:(椅子、ヘッドフォンは基本的に付属しません)
  • 「なるべくリーズナブルに」、「キーボードと電子ピアノのどちらにしようか迷っている」という方に最適なモデルです。

    長く使える、生ピアノで演奏する感覚や技術をしっかり学びたい、という方は、上位機種と比較してご検討ください。

    下位機種(P-105)との違い

    YDP-S31はP-105と比べると、

  • スタンドが付属(取り外しての使用は出来ません)
  • ペダルを3本搭載
  • 標準のペダルでも踏み込んだ際の音が段階的に変化
  • ▲音源は新製品のP-105の方が上位
  • ▲リズム機能、伴奏機能の非搭載
  • ▲音色数が14⇒10に
  • という違いになります。
    P-105にスタンドと3本ペダルのオプションをプラスすることを考えると、価格差はそんなに大きくないため、据え置きでの使用であれば、演奏時の安定感を重視するなら、YDP-S31をお勧めします。
    逆に、音質を重視する場合、あるいは持ち運びをして使う場面があるのであれば、P-105の方が良いかと思います。

    上位機種(YDP-141)との違い

    YDP-141はYDP-S31と比べると、

  • 音色の強弱がつくように
  • よりピアノらしい音色
  • ヘッドフォン、固定椅子が付属に
  • 配送に加え、設置まで無料に
  • という違いになります。
    音色はグッと生ピアノの音に近づきますし、なにより音色の強弱がつく、というのは大きな違いです。
    YDP-S31では、音の大小は変わりますが、強弱がつきません。
    これは、「優しい音」「激しい音」などの違いを出せないということで、ピアノらしさとして、天と地くらいの違いになります。
    YDP-S31だと、レッスンが進めば、必ず買い替えを検討する必要性が出てくるでしょう。
    椅子とヘッドフォンが付属すること、配送だけでなく、配送設置まで無料になることも含め、実質的な価格の差はほとんどありません。
    差し迫った予算の問題さえなければYDP-141をお勧めします。

    他メーカー同価格帯との違い

    CASIO PX-735

    他メーカーと比較する際は、一番は音色と鍵盤のお好みを最優先するのが良いでしょう。
    しかし、ヤマハとカシオを比較すると、演奏性を重視するなら、やはりヤマハがお勧めです。

    その上で機能を比較すると、

    YDP-S31の優位点

  • 特になし
  • PX-735の優位点

  • 3センサー鍵盤
  • 最大同時発音数が128
  • 音色を18種搭載
  • と、機能面ではPX-735の方が充実しているようにみえます。
    しかし、実際に演奏してみると、PX-735はカタログスペックのような強弱表現や演奏性が感じられません。
    この2機種を実際に演奏してみても、それほど差を感じませんので、見た目、ブランド、価格差を含めた好みでお選びください。

    カラーバリエーション

    2色の基本ラインナップがあります。
    記事制作時は、下記のリンクで配送設置まで無料なことを確認しましたが、通常は設置まで対応していない場合の多い機種のようです。
    購入前に設置についての記述をご確認ください。
    メーカーに在庫があれば、最短で5日後にはお手元に届きます。

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